LUMIX GH6 動画制作4本の作例をご紹介!
Panasonic「LUMIX(ルミックス)」公式インスタグラムにて公開中。
僕が仕事やプライベートで愛用しているパナソニックのデジタルカメラブランドLUMIX(ルミックス)。
この度、2022年3月25日に発売されたマイクロフォーサーズ新機種【LUMIX GH6】を題材にした映像作品の制作委託をオファーいただき、60秒以内のショート動画コンテンツを4本(本編3本+BTS1本)制作しました。
LUMIX JAPAN公式インスタグラムの独自企画・LUMIX CINEMA(ルミックス シネマ)シリーズにて、LUMIX CINEMA by HIGASHIYUKI® 全4作品絶賛配信中です。
LUMIX CINEMA(LUMIX JAPAN 公式Instagram 独自企画)
「LUMIX CINEMA」は様々なジャンルで活躍されているクリエイターとLUMIXがコラボレーションし、クリエイターが思い描く「CINEMA」を映像作品で発信していく、LUMIX JAPAN Instagramの独自企画です。
クリエイターの個性と「LUMIX」の性能がどのような化学反応を起こすのか。
作品本編だけではなく、撮影風景やクリエイターの想いを交え、クリエイティブの裏側を紐解いていきます。
動画制作で使用するLUMIXのカメラボディとレンズをパナソニックさんからご提供。
Panasonicのマイクロフォーサーズ最新機種「LUMIX GH6」をはじめ、フルサイズ動画専用機の「LUMIX BS1H」、スチールに特化したフルサイズ高画素機「LUMIX S1R」、その他多数の単焦点レンズ・ズームレンズを提供していただきました。
作品テーマは LUMIX GH6 の広告映像。
今回僕が担当したLUMIX CINEMAのテーマは、映像とグラフィックの融合、スロー/クイックモーションの訴求。
インスタグラムのリールやYouTubeショートなど、スマートフォンデバイス向けの画面比率9:16(横:縦)で制作依頼を受けました。
マルチクリエイターとして活躍されているHIGASHIYUKIさん同様のクリエイター向けにLUMIXのクリエイティビティを訴求する映像コンテンツとして、LUMIX GH6を題材に、写真や映像とグラフィック/モーションとの組合せ、写真家と違うデザイナー的な発想のスロー/クイックモーションを活かした映像などに焦点を当てたい。
本編映像作品2点と、各本編映像のBTS(ビハインドシーン:撮影や編集の制作背景)作品の全4本をお願いしたい。
上記のテーマ案をいただき、本編映像2本+本編映像のBTS(ビハインドシーン)2本、全4本の動画コンテンツ制作に着手しました。
グラフィックデザインと実写映像の融合による、 LUMIX GH6 の広告映像作品 (LUMIX CINEMA 本編1+BTS )
僕の得意な平面モーショングラフィックスと物撮りの手法でライティングなどをセットした空間で撮影した実写映像を使い、Adobe AfterEffectsでエディットを行い完成させたLUMIX CINEMAの本編1。
モーショングラフィックスデザインシーンのピックアップ
動画コンテンツのメインシーンにあたるLUMIX GH6の各操作パーツのラインオブジェクトはAdobe Illustratorでゼロから作り、データ上でパスオブジェクトをレイヤー分け。そのレイヤー情報を保持したままAfterEffectsにインポートしてシェイプレイヤー化。
パーツ一つづつ、そのパーツ事の部位1本1文字一つづつ、アプリケーション上で独立したアニメーション付けができるようにしています。
実写映像のピックアップ
LUMIX GH6のVFR300fpsモードで撮影した燃える赤い薔薇。バラにオイルライター用の油を振りかけて着火しています。
編集時にリバース再生することで時間の流れ、LUMIX GHシリーズがこれまで歩んできた歳月、そしてLUMIX GH6の登場による「マイクロフォーサーズの新しい時代の到来」を印象づけたいと考えました。
燃える薔薇とは別に、動画最後には水が花弁からこぼれ落ちる薔薇の描写も入れており、この「水の滴る薔薇」こそがLUMIX GH6の完成度・熟した技術力の結晶を象徴するようなイメージで採用しています。
ビハインドシーンのピックアップ
LUMIX CINEMA本編1のビハインドシーンでまとめた作品も制作しました。
LUMIX GH6をワイヤーで吊すシーンは、カメラの浮かぶタイミングとモデルさんの目線や顔の動き、浮いたカメラを手に持って構える一連の動きがなかなかバチっと合わず、100テイク以上撮っています。
僕が十数年前、個人的に初めて手にした一眼カメラがLUMIX G1というGH6のご先祖的カメラだったということで思い入れがあり、その当時広告でよく流れていたG1初期のテレビCMのオマージュとして入れた印象的なシーンです。
グラフィックデザインと実写映像の融合による、モーショングラフィックスアニメーションをふんだんに採用したLUMIX GH6 の広告映像作品として制作したLUMIX CINEMAの本編1と、本編1 のBTS作品。
LUMIXを象徴するカラー「ブラック」「レッド」「チャコール」「ホワイト」でまとめ、デジタルグリッチ調のエフェクトやトランジションでメカニカルな印象も出しつつ、全体的にスピード感のあるコンテンツに仕上げました。
LUMIX GH6 のハイフレームレート撮影機能を使った、スロー&クイックモーションの訴求映像作品(LUMIX CINEMA 本編2)
LUMIX GH6のハイフレームレート撮影機能を使って、「瞬間的な変化」「しなやかな変化」「連続した変化」「不規則な変化」を撮影したスロー&クイックモーションの訴求映像作品として制作を考えていたLUMIX CINEMAの本編2。
何となく頭の中で撮りたい絵は想像していて、動画を通してストーリー性のある内容にしたいというより、GH6のスローモーション表現力をアピールする為のコンテンツにする、という方向性の方を重要視していました。
LUMIX CINEMA本編2は、本当は実験的に撮影した「変化する瞬間」を少しアーティスティックに表現した作品にする予定だったのです。が、結果的に別の方向性で動画が出来上がりました。
モデルとインクモーションの描写とBGMだけで世界観が完成されてしまった為に急遽作品の方向性を変更した
LUMIX CINEMA本編2の制作では、撮影初日にインクモーションを撮影し、その後すぐにモデルの撮影を行いました。
その日の内に撮れた撮影データを使ってAdobe PremierProでさわり程度に編集したところ、想像以上に内容のまとまりを感じました。事前に用意していた本編2に使用するBGMを組み合わせることで、作品としての世界観が出来上がってしまったのです。
これ以上別の素材や要素を追加できない(したくない)と考え、そのまま編集を続行して完成させたのがLUMIX CINEMA本編2でした。
LUMIX GH6のバリアブルフレームレートモード・300fpsで撮影した素材のみを使い、編集時に一切の色調補正をかけていない
LUMIX CINEMA本編2の動画は、全てのカットをLUMIX GH6のバリアブルフレームレートモード・300fpsで撮影。300fpsのMOVデータのみを使い、編集時に一切の色調補正をかけずに完成させました。
一部のシーンにのみ撮影データを複数重ねている影響による色味やコントラストの変化が出ているものの、GH6で撮影したナチュラルな状態のままで動画を完成させています。
LUMIX GH6の機体任せでこんなにも印象的な描写が撮れてしまうのかと本当に感動しました。ちなみにカラープロファイルは「シネライクD2」。
本来、LUMIX CINEMA本編2の動画は映像作品としてのコンテンツのほか、ビハインドシーンのみで構成した「本編2BTS(ビハインドシーン)」を制作する事が当初のブリーフィングで決定していました。
しかしながら、本編2の動画をモデル+インクモーションシーンだけで完結させた為、当初予定していたその他の実験的映像はどうするのか。特に本来制作するはずだった本編2BTS作品に関しては、本編2で採用したモデル+インクモーションの撮影風景と制作背景だけでは内容的に物足りないものになってしまう。
そこで、身の回りにあるモノを使ってBTSやTipsの要素を取り入れた実験的映像作品をLUMIX CINEMA 本編3として、急遽Panasonicさんに提案しました。
LUMIX GH6 のバリアブルフレームレートモードで実験的に撮影した、BTSとTipsを兼ねた映像作品(LUMIX CINEMA 本編3)
本編2で採用できなかった描画やビハインドシーン作品を補完コンテンツとして新たに提案したLUMIX CINEMA本編3。
実験的映像とその撮影シーンを掛け合わせ、本編1 ・本編2とは雰囲気をガラリと変え、日常で身近にある物をなるべく使い、コミカルさと優雅な印象を両立する映像作品を目指して制作しました。
LUMIX GH6 / LUMIX BS1H / LUMIX S1の3カメラ・3アングルで撮影
真正面(LUMIX S1)、斜め俯瞰(LUMIX BS1H)、寄りのメイン映像(LUMIX GH6)3台のカメラを使い撮影しました。LUMIX GH6での撮影は構図的に別撮りしています。
LUMIX CINEMA本編3に採用した線香花火の撮影では、マクロレンズを使い火種のグツグツ感まできれいに収めることができましたきれいに収めることができました。
この撮影では、火花からカメラを守るためにA3サイズのガラス板をカメラの前(レンズにビタ付け)に立てています。
余談ですが、撮影に使用した線香花火は「純国産・職人手作り」の超高級品でした(笑)
LUMIX CINEMA 本編2BTS作品の補完目的でインクモーションシーンを採用
LUMIX CINEMA本編2で採用した印象的なインクモーションシーン。本編2のビハインドシーン映像作品をボツにした為、改めて本編3でインクモーションを披露しました。
今回のインクモーションシーンはLUMIX GH6のハイフレームレート撮影機能を最大限にアピールした、300fpsで撮影した素材のスローモーション+クイックモーションで表現していますが、60fpsで撮影しても十分に印象的な映像が撮れます。
インクモーションシーンは市販の水彩絵具にジェルメディウムを混ぜることで、水槽に放出した際のインクの塊感と光沢感を強化しています。
注射器型スポイトにインクを注入する際に空気も少し入るように「ズズっ」と液体の表面で吸入すると、水中でインクの後を追うように小さな気泡が出で、通常のインクモーションとはまた違った印象になります。
このようにして僕が担当したLUMIX CINEMAシリーズは、画面比率9:16(横:縦)の60秒以内のショート動画コンテンツとして合計4本(本編3本+BTS1本)制作し、Panasonicさんへ納品いたしました。
LUMIX CINEMA by HIGASHIYUKI®Filmed with LUMIX GH6各映像作品のご紹介
今回のLUMIX JAPAN公式Instagram独自企画「LUMIX CINEMA」第12弾で、僕が制作担当した映像作品4点、是非ともご覧ください。
GH6:The Beginning of the New Era
- 使用したカメラ
- LUMIX GH6
- LUMIX S1
- 使用したレンズ
- LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2 ASPH. POWER O.I.S
- LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 ASPH. MEGA O.I.S.
- LUMIX S 85mm F1.8
THE SERENITY IN MOTION
- 使用したカメラ
- LUMIX GH6
- 使用したレンズ
- LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2 ASPH. POWER O.I.S
- LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 ASPH. MEGA O.I.S.
JIKKEN-60seconds
- 使用したカメラ
- LUMIX GH6
- LUMIX BS1H
- LUMIX S1
- 使用したレンズ
- LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm F2.8-4.0 ASPH. POWER O.I.S.
- LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2 ASPH. POWER O.I.S
- LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 ASPH. MEGA O.I.S.
- LUMIX S PRO 24-70mm F2.8
- LUMIX S 35mm F1.8
GH6:The Beginning of the New Era / BTS
- 使用したカメラ
- LUMIX BS1H
- 使用したレンズ
- LUMIX S PRO 24-70mm F2.8